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血糖値を下げる可能性や、脂肪燃焼への働きなど、さまざまな健康効果が注目されています。
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目的
境界型糖尿病患者を含む成人の食後血糖値に対するD-プシコースの安全性と効果を調査すること。
対象者
境界型糖尿病患者を含む26名の成人男性および女性(単回摂取試験)、および正常な成人17名(長期摂取試験)。
試験方法
単回摂取試験:
無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験を実施。参加者は標準的な食事とともにD-プシコース5gまたはプラセボを摂取。摂取後、空腹時および食後30分、60分、90分、120分に血糖値を測定。
長期摂取試験:
無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間試験を実施。正常な成人に対して、D-プシコース5gまたはD-グルコースを1日3回、12週間連続で食事とともに摂取させた。
試験期間
単回摂取試験:一度の摂取後、血糖値を120分間測定。
長期摂取試験:12週間
結果
単回摂取試験:
D-プシコース摂取後の食後血糖値は、30分および60分で有意に低下し、プラセボに比べて曲線下面積も有意に減少(p<0.01)しました。これにより、D-プシコースが食後血糖値の上昇を抑制する効果が示唆されました。
長期摂取試験:
12週間の継続摂取において、D-プシコースの摂取による異常な影響や臨床的な問題は報告されませんでした。
結論
D-プシコースは、境界型糖尿病患者を含む成人において、食後血糖値の上昇を抑制する効果があり、安全に使用できる砂糖代替としての可能性が示されました。また、12週間の継続摂取においても、安全性に問題がないことが確認されました。