アルロースに関する世界中の研究データを集めて整理しました。
血糖値を下げる可能性や、脂肪燃焼への働きなど、さまざまな健康効果が注目されています。
日々の「甘いものとの付き合い方」が、変わるかもしれません。
研究論文に基づいたデータを、ぜひご覧ください。
目次
目的
高ショ糖食(HSD)を与えられたラットにおけるd-プシコースの抗肥満効果を、エネルギー消費の観点から調査すること。
対象者
Wistarラット(高ショ糖食を与えられたラット)
試験方法
ラットを以下の2つの食事グループに分けた:
セルロース5%を含むHSD群(C群)
d-プシコース5%を含むHSD群(P群)
さらにC群は、自由に給餌したグループ(C-AD)と、P群と同じ量を与えたペア給餌グループ(C-PF)に細分された。暗所での安静時エネルギー消費や筋肉中の酵素活性を測定し、血清レベルや脂肪組織の酵素活性を評価した。
試験期間
試験期間は明記されていませんが、安定したデータが得られるまでの期間が設定されている。
結果
P群では、C-PF群よりも暗所でのエネルギー消費が有意に高かった。
P群のヒラメ筋のリポタンパク質リパーゼ活性が増加し、体脂肪の蓄積が抑制された。
P群では、血清中のグルコース、レプチン、アディポネクチンのレベルが低下し、肝臓および腎周囲脂肪組織での脂肪生成酵素(グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ)活性が抑制された。
結論
d-プシコースは、ラットにおけるエネルギー消費を増加させ、脂肪生成酵素の活性を抑制することで、抗肥満効果を示す可能性がある。