アルロースに関する世界中の研究データを集めて整理しました。
血糖値を下げる可能性や、脂肪燃焼への働きなど、さまざまな健康効果が注目されています。
日々の「甘いものとの付き合い方」が、変わるかもしれません。
研究論文に基づいたデータを、ぜひご覧ください。
目的
ゼロカロリーのD-アルロース(D-プシコース)が高脂肪食(HFD)の摂取によって引き起こされる食事誘発性肥満の代謝状態を正常化できるかどうかを調査することです。特に、D-アルロースがエネルギー密度に影響を与えることなく、体脂肪の調節にどのように寄与するかを評価しました。
対象者
研究では、マウスが対象として使用されました。具体的には、各グループに10匹のマウスを用いて、D-アルロースや他の砂糖代替品の効果を比較しました。
試験方法
マウスに対して、16週間にわたり高脂肪食を与えました。この期間中、マウスはD-アルロース、D-グルコース、D-フルクトース、エリトリトールなど、異なる砂糖代替品の有無による影響を受けました。特に、D-アルロースを与えられたマウスの体重や脂肪量の変化、血漿レプチンやレジスチンの濃度、また小腸での特定のmRNA発現の変化などが観察されました。
試験期間
試験は合計16週間にわたり実施されました。この期間内で、マウスの体重や脂肪量、血漿中の脂質濃度などを定期的に測定しました。
結果
研究の結果、D-アルロースを摂取したマウス群では、体重と脂肪パッドの量が有意に減少し、血漿中のレプチンおよびレジスチンの濃度も同様に低下しました。また、D-アルロースは小腸でCD36、ApoB48、FATP4のmRNA発現を減少させ、糞便脂質は増加しました。一方で、血漿脂質と肝脂質は低下し、肝臓では脂肪酸シンターゼとβ酸化の活性が正常群と同等のレベルに戻りました。さらに、白色脂肪組織においては、脂肪酸シンターゼの活性が減少し、β酸化活性が亢進するという変化も観察されました。
結論
本研究の結果は、5%のD-アルロースが食事誘発性肥満の代謝状態を正常化することに寄与する可能性があることを示唆しています。具体的には、D-アルロースが脂質調節酵素の活性や遺伝子発現レベルを変化させ、体脂肪や血漿脂質の調整において有益な効果を持つことが明らかとなりました。これにより、D-アルロースは肥満関連の代謝異常の改善に寄与する有望な食事成分であることが示されています。