【ドクタースコッツ監修】前立腺肥大症の症状と原因とは?セルフチェックの方法も紹介

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「尿の勢いが弱くなった」「トイレが近くなった」若い頃にはなかったこのような症状があらわれた方は、前立腺肥大症の可能性があります。前立腺肥大は、50代以上の多くの男性に見られる病気です。徐々に進行していくため、不安になる人も多いはずです。

ここでは、前立腺肥大症の具体的な症状や原因を紹介します。また、セルフチェックの方法もお伝えしますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

この記事の監修ドクター
自然療法医 ヴェロニカ・スコッツ先生
ブラジルのリオグランデドスル・カトリック大学認定の自然療法専門医。アメリカ、カナダ、ブラジルの3カ国で認定された国際免許を取得しており、専門医として自然由来のサプリメントに関する知識と精密な現代科学のデータを組み合わせて診断や治療を行っています。自身のフィットネスインストラクターとしての16年間の経験を活かし、多くの患者が抱える肉体的な問題だけでなく、精神的な問題も含めて、自然由来のサプリメントを用いた新しい“先見的な予防医学”にも注力しています。

目次

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症とは、男性だけに存在する生殖器「前立腺」が大きくなる病気で、排尿におけるさまざまな症状を引き起こします。50代になると4人に1人以上、60代ではなんと2人に1人以上が前立腺肥大になると報告されています。

前立腺は、尿を一時的に溜める膀胱の下に位置する臓器です。膀胱の下には溜まった尿を体外に排出する尿道があり、前立腺は尿道を取り囲むように存在しています。

一般的な成人男性では、前立腺の大きさはクルミ程度の大きさですが、前立腺肥大症になると卵やみかんくらいの大きさになります。そのため、前立腺に取り囲まれた尿道が圧迫され排尿における症状があらわれるのです。

放っておくとどうなる?
前立腺肥大症は良性の腫瘍で、生命に重大な影響を及ぼすものではありません。しかし、肥大化は徐々に進行していき、度合いによっては生活に支障をきたします。また、放置すると尿中や前立腺に細菌が繁殖する「尿路感染」や尿の成分が結石化する「膀胱結石」などの合併症が起こりやすくなるといわれています。

前立腺肥大症の症状

前立腺肥大症では、具体的にどのような症状があらわれるのでしょうか?

前立腺肥大症の症状には、排尿症状、蓄尿症状、排尿後症状の3つの症状があります。ひとつずつ確認していきましょう。

排尿症状(尿を出すことに関連した症状)
排尿症状は、尿が出にくい排尿困難な症状などを指します。具体的には以下のような症状です。

尿の勢いが弱くなる(尿勢低下)
尿意はあるのになかなか尿が出ない
排尿中に尿が途切れる(尿線途絶にょうせんとぜつ)
力まないと尿が出ない(腹圧排尿)

蓄尿症状(尿を溜めることに関連した症状)
蓄尿症状とは以下のような症状です。

頻繁にトイレに行きたくなる(頻尿)
尿意を我慢できない(尿意切迫感)
尿漏れ(切迫性尿失禁)

頻尿は排尿の回数が多いことをいいます。一般的には、1日の排尿回数が8回より多いと「昼間頻尿」、就寝中に1回以上排尿のために起きなければならない場合は「夜間頻尿」と考えられます。夜間頻尿になると睡眠不足に陥り、日中の眠気や意欲低下につながる可能性があります。

(参考:https://www.urol.or.jp/public/symptom/02.html#:~:text=%E9%A0%BB%E5%B0%BF%EF%BC%88%E3%81%B2%E3%82%93%E3%81%AB%E3%82%87%E3%81%86%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF&text=%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9C%9D%E8%B5%B7%E3%81%8D,%E9%A0%BB%E5%B0%BF%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.urol.or.jp/public/symptom/03.html)

尿意切迫感は急に我慢できないほどの尿意がくる症状です。電車移動や映画など、長時間トイレに行けない状況に耐えられないため、外出に消極的になってしまうこともあるでしょう。また、切迫性尿失禁はトイレに間に合わず漏らしてしまう状態をいいます。

これらの症状があらわれると、仕事や外出に影響が出るなど日常生活に支障が出てしまいます。

排尿後症状(尿を出した後にあらわれる症状)
排尿後症状は以下のような症状をいいます。

すっきりしない(残尿感)
終わったと思って動くと尿漏れする(排尿後尿滴下はいにょうごにょうてきか)

残尿感は、排尿しても尿が残っているように感じられ排尿してもすっきりしない感じがすることです。また、排尿後尿滴下(はいにょうごにょうてきか) は、排尿が終わり下着をつけると尿が漏れてしまう症状です。下着が汚れることが気になり外出先でトイレにいけなくなることもあるでしょう。

自宅で前立腺肥大症をセルフチェックする方法

前立腺は体内にある臓器のため、大きくなっても体の外側からはわかりません。医療機関を受診し、自覚症状の評価、直腸内指診、尿検査、尿流測定、残尿測定、前立腺超音波検査などの複数の検査によって、前立腺肥大症かどうかがわかります。

検査のひとつである自覚症状の評価は、前立腺肥大症の重症度を評価する質問票を用いて行われます。この質問票を使えば、自宅で前立腺肥大の進行状況をセルフチェックすることが可能です。

質問票には、国際前立腺症状スコア(I-PSS:International prostate symptom score)と QOL(Quality of Life)スコアがあります。医療機関では、それぞれのスコアの点数によって重症度の判定に役立てたり治療方針の決定や治療効果を判定します。

以下で国際前立腺症状スコアとQOLスコアを紹介しますので、セルフチェックしてみてください。

国際前立腺症状スコア

前立腺肥大症の症状の度合いは、国際前立腺症状スコアの点数によって以下のように分類されます。

軽症0~7点
中等症8~19点
重症20~35点

国際前立腺症状スコア(I-PSS)

どれくらいの割合で次のような症状がありましたか全くない5回に1回の割合より少ない2回に1回の割合より少ない2回に1回の割合くらい2回に1回の割合より多いほとんどいつも
この1か月の間に、尿をしたあとにまだ尿が残っている感じがありましたか0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿をしてから2時間以内にもう一度しなくてはならないことがありましたか0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿をしている間に尿が何度もとぎれることがありましたか0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿を我慢するのが難しいことがありましたか0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿の勢いが弱いことがありましたか0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、尿をし始めるためにおなかに力を入れることがありましたか0点1点2点3点4点5点
この1か月の間に、夜寝てから朝起きるまでに、普通何回尿をするために起きましたか0点1点2点3点4点5点

QOLスコア

QOLスコアでは日常生活の質に与える影響を評価し、以下のように分類されます。

軽症0~1点
中等症2~4点
重症5~6点

QOL スコア

とても満足満足ほぼ満足なんともいえないやや不満いやだとてもいやだ
現在の尿の状態がこのまま変わらずに続くとしたら、どう思いますか0点1点2点3点4点5点6点

前立腺肥大症の原因

前立腺が肥大する原因はまだ明確になっていませんが、以下のようなものが関係していると考えられています。

高血圧
高血糖
脂質異常症
性機能障害
肥満
食事と嗜好品
遺伝的要因
加齢

日常生活において、バランスのとれた食事と適度な運動を心がけると良いでしょう。

関連性が高いと考えられている原因は?
なかでも関連性が高いと考えられているのが加齢です。前立腺肥大症は、30代からはじまり50代以降増加する傾向です。前立腺の細胞は、思春期ごろまで男性ホルモンのテストステロンの作用により増殖します。その後一定の大きさにとどまりますが、歳とともにまた増殖がはじまり大きくなると考えられています。

(参考:https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/08_prostatic_hyperplasia.pdf#page=31
https://kitasaito.jinyukai.jp/disease/prostatic_hyperplasia)

確かな原因は不明。だからこそ、トータルケアが重要!
前立腺肥大にはいくつかの要素が関わっていると考えられていますが、明確な原因はわかっていません。

症状が軽い場合は薬による治療を行い、重い場合には手術が行われますが、手術をして肥大した前立腺を切除しても、手術方法によっては残った前立腺から再発する可能性があります。食生活なども影響すると考えられていることから、普段から予防を心がけましょう。

私たちドクターズチョイスが新たに開発した「前立腺対策サプリ・プロストマックス」は、泌尿器科医が推奨する成分と「厚生労働省eJIM」(エビデンスに基づいた情報を紹介するサイトhttps://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/c23.html)に掲載されている成分を配合したサプリメントです。

前立腺や泌尿器系のトラブルに対応すると考えられるあらゆる成分を高配合し、前立腺肥大の症状において、徹底的にサポートします。

■前立腺肥大以外のトラブルにも対応
前立腺対策サプリは、前立腺肥大症と同じように排尿に関する症状があらわれる「前立腺がん」や「前立腺炎」に有効とされる以下のような食べ物や成分もたっぷり含まれています。

ビタミンE
ビタミンB-6
亜鉛
セレン

マイタケ
レイシ
シイタケ
ノコギリヤシ
βシトステロール
グラビオラリーフ
ピジウムアフリカーナ
レッドラズベリー
イラクサ
キャッツクロー
トマト
ブロッコリー
緑茶

さらに、ケルセチンやジュニパーベリー、クマコケモモなど痛みや炎症をやわらげる15種類の成分を独自ブレンドして配合。

成分の中には、一緒に摂ることで相乗効果が期待できるものもあり、一緒に摂取することがおすすめですが、これだけの成分を毎日の食事で補うのは困難です。前立腺対策サプリであれば、1日3粒で必要な成分を取り入れられます。薬との併用もできるため、前立腺肥大の予防のほか、薬による治療を行っている方にもおすすめです。

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