アルロースに関する世界中の研究データを集めて整理しました。
血糖値を下げる可能性や、脂肪燃焼への働きなど、さまざまな健康効果が注目されています。
日々の「甘いものとの付き合い方」が、変わるかもしれません。
研究論文に基づいたデータを、ぜひご覧ください。
目的
D-フルクトースのC-3エピマーであるD-アルロースの単回摂取が、健康な人の食後エネルギー代謝に与える影響を評価し、抗肥満効果のメカニズムとしてエネルギー消費増加の可能性を検討する
対象者
健康な男女13名(平均年齢35.7歳±2.1歳、BMI 20.9±0.7 kg/m²)。
試験方法
無作為化単盲検クロスオーバーデザインの試験で、ウォッシュアウト期間は1週間。D-アルロース5gまたはアスパルテーム10mgを摂取した30分後、絶食状態の参加者に標準食を与え、呼吸測定法でエネルギー代謝を評価。血液サンプルも採取し、血漿グルコースや遊離脂肪酸などの生化学的パラメータを分析。
試験期間
具体的に記載はありません
結果
脂肪酸化: D-アルロース摂取群での脂肪酸化面積(AUC)は対照群よりも有意に高かった。
炭水化物の酸化: D-アルロース摂取群で有意に低下。
血漿グルコースと遊離脂肪酸: D-アルロース群で血漿グルコースレベルが有意に低く、遊離脂肪酸レベルが高かった。
その他のパラメータ: インスリン、総コレステロール、トリアシルグリセロールには有意な変化なし。
結論
D-アルロースは、健康な人の食後脂肪酸化を促進し、エネルギー代謝を向上させることで、健康的な体重管理に寄与する可能性がある新しい甘味料として期待される。
参考文章
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0899900717301181